24.10.11
【ロングコースのスズメバチ襲撃について】
ロングコース約30㎞地点の稜線で、大量のスズメバチに襲われ、レースの続行がイレギュラーになってしまいました。
事件は午前9時35分頃、朝鍋~白馬の中間あたりの稜線で起きました。多数のスズメバチがランナーを襲うという事態が発生。コース脇のブナの洞に巣があり、集団が通過した際にその振動でハチが驚き通過する人を襲ったという事象です。
ハチに刺されたランナーは20名を超えており、緊急な対応を迫られました。
連絡を受けて取った対応は、その場のランナー全員に手前の朝鍋エイドに引き返してもらう、というものでした。
同時に現場近くに待機していた山のプロのスタッフと看護師がランナーのケアと現状の確認を行いました。通過した20名の被害者には、ハチの針も残ってなく大きな腫れもないことを確認し、全身状態と反応を確認し生命の危険がないことから競技を続行を認めました。
後続の多くのランナーには、引き返し復路コースを朝鍋エイドから引き返すという判断になりました。
実行委員で以後の競技対応は下記です。
①ハチポイントを通過したランナーは計測の対象とする
②引き返したランナーはゴールまで自走してもらう
③引き返したランナーは走った距離が個々に異なるため記録なしとして完走証を発行する
幸い、スタッフ看護師の対応もあり深刻な事態に陥ることはありませんでした。
しかし、引き返した200名近いランナーの心中を思うと心苦しい限りです。唯一の救いは、大会のゲスト石川弘樹さんが引き返してくるランナー一人ひとりに労いの言葉をかけてくれたことです。
詳しい大会報告はもう少し時間がかかります。
しばらくお待ちください。
村松達也(FORESTRAIL競技委員長)